がんは、誰にでもおそいかかる可能性のある怖い病気です。
しかし現代の医療発展により、がんは治る時代と言われるようになりました。
その中で、過去にはがんそのものに対する治療をして、痛みに対する治療は注目されていませんでした。
がん治療による効果が望めなくなった患者が、がん治療から緩和ケアに移行するものと考えられてきました。
緩和ケアとはがんと診断されたときからがん治療と並行して行われるべきものとされ、治療のすべてにかかわるものとなっています。
がんと告知された苦痛、抗がん剤による副作用の予防、一日中続く痛みをとったり、さまざまなケアが施されます。
がん治療がうまくいき、再発などがなければそのまま生活ができるのです。
反対に再発などでがん治療が長引く場合においては、さらに緩和ケアの占める割合は大きくなり、今まで通りの生活に近づけたい患者にとっては大きく関わってきます。
早期からの緩和ケアは精神的苦痛や痛みを軽減し、がんそのものの治療に前向きに取り組むことができます。